完成:2021年
敷地:鹿児島県奄美市
用途:一戸建ての住宅
構造・規模:木造1階建て
敷地面積:165.76㎡(50.14坪)
建築面積:112.62㎡(34.1坪)
延床面積:95.85㎡(29.0坪)
意匠設計:愛建工業+小野良輔建築設計事務所
構造設計:円酒構造設計
施工管理:愛建工業


建築主兼現場監督であるクライアントとともに設計監理を進めたプロジェクト。平面計画・断面計画および素材やディテール設計までクライアントが行い、それを実現するためのエンジニア的・意匠的なサポート及びクライアントの提案に対するエスキースチェックに徹するというプロセスで設計監理を行った。

無駄の無い動線計画・大きなリビングという明快な空間ダイアグラムにより構成された平面を、ガルバリウム製の切妻型外皮で包んだ30坪に満たない平屋建ての住宅である。ダイニングテーブルを兼ねた大きなキッチンカウンターのあるリビングダイニングとプライベートな個室群を、棟木を軸として配置することでそれぞれの空間は片流れで気積の大きな空間となっている。
玄関前まで伸びる深い軒下空間は木質外壁を守る庇の役割を果たしつつ、玄関として人を迎え入れ滞留させることも、ピロティとして利用もできる自由なスペースとなっており、クライアントの住みこなしに委ねられた余白空間となっている。この深い軒を支える両袖壁はスラストを抑えるために高基礎を採用し、純粋な幾何としての切妻を実現している。

クライアントにとって、これまで現場監督として積んできた経験の集大成的な建築であり、素材・ディテールともに質および難易度の高い施工がなされた。シンプルな構成ながら、ハゼの割付、雨樋や建具、巾木の納まりに至るまで、あらゆる点において施工図+モックアップによる検討の上で施工に至っている。

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